CADスクールを長いことやっているといろいろな経験をします。このコーナーではそう言った経験の中から、入校を考えている生徒のために参考になればと開きました。これから少しずつ増やしていきますので、よろしくお願いします。
よもやま話1
卒業生が時々持ち込んでくる図面があります。スクールで習ったことでは解決できないと言います。そこで私がその問題の図面をチェックしてみると、なるほど納得しました。「その図面はオートキャドの図面ファイルなんですが、基本的なことを理解しないで作図しているインチキな図面なのです。でも、オートキャドの場合こういう図面が社会の中でまだ至る所にはびこっています。オートキャドは他のキャドとは根本的に考え方が違うということを理解していないからです。こういう問題は自分で本を読んで自分なりに勝手に解釈している人がやる過ちです。CADスクールで習った生徒であれば絶対にしないことなんですが。
先日も役所からもらった図面を見せられましたが、これも同じ過ちで作図していました。オートキャドは本当にイメージが難しいキャドだと自分も思いますが、でも慣れるまで努力するしかありません。
オートキャドは実寸のキャドだと言うことが、どういうことなのかを理解することが大切なんです。ハードルは高いかもしれませんがやりがいがあります。
よもやま話2
今年の夏の生徒の中に一人のOLがいました。某食品会社に勤めています。彼女は将来を考えてキャドにチャレンジしようとして私のスクールに入校しました。初心者なのでいろいろとCADを教えてくれるところを探したそうですが、結局わたしのスクールを選択してくれました。オートキャドのスタンダードコースを無事卒業しました。10日でオートキャドをマスターしました。「いよいよ卒業だね」と言ったら「今度、JwwCadを習いたいんですが」と言いました。その意見に私は賛同しました。オートキャドをこなせれば他のキャドは難なくマスターできるからです。若いうちに基本を養えば将来は明るいと思います。
その彼女は、他にもワード・エクセルの検定試験を受けたいと言うことで今がんばっています。社会に出るとなかなか勉強をしなくなりますが、勉強は一生の仕事です。彼女を見習ってほしいと思います。
よもやま話3
あるAutoCADオペ契約社員が「わたしは5年前にある機関でAutoCadを習い仕事に生かしていますが、JwCadも習いたい」という生徒が当スクールに入学しました。そこでJwCadを教えながら、「Jwではこういう機能がありますが、Autoではこうやりますよね。」と聞くと知らないと言う返事が多々あります。これは標準機能の応用ができないなと言うことが問答を繰り返すうちにわかりました。例えば、他の自己流で勉強したユーザーの多くはモデル空間での尺度の違う図面をほとんどと言っていいほど作図できません。そういう状態は当スクールでよく経験するからです。社会の中でAutoCadを使えている人は本で教える内容と実務で使っている内容が違うからです。標準仕様は基本ですから重要なことですが、実務では応用が求められています。このボタンはこれしか使えないと言う考えを改める必要があると痛感するところです。
よもやま話4
私は学校を卒業して大手の建築会社それから官庁の建築部門そして民間の会社を数社渡り歩きました。最後の会社が独立して立ち上げた設計事務所兼CADスクールです。現場でのCADの経験も積みCADのよい点・悪い点を身をもって経験して過ごしました。CADをこれから始めようとしている皆さんにも知ってほしいことですが、社会でCADを使いこなしている人も使っているCADを100%理解しているわけではありません。全体の30%〜60%くらいでしょう。それでも図面は書けるんです。わかりやすく言うとワープロでも機能を全部知っていなくても文章は入力できます。それと変わりありません。でも、多くを理解していると早く作図できます。そして見栄えのよりよい図面もできるでしょう。CADは全部を理解しようとしたら覚えられないでしょう。途中できっと挫折を味わうことになると思います。だから、安心して挑戦してください。仕事をしている人も絶えず勉強しながらやっているのが現状です。それでいいんです。
よもやま話5
入学を申し込んだのに、授業に来ない生徒も1年間に2〜3人ぐらいいます。先日も「明日からAutoCadを習いに行きます。」と言いながら来ない生徒がいました。こちらもたぶん先ほど話した2〜3人のうちの一人だろうと考えていました。ところが2週間ぐらいたってから「先日申し込んで行かなかった者ですけど今日からいきます。」と電話をかけてきました。30才のフリーターでした。職を探して何とかしようといろいろと探して廻ってみたがないので、やはり技能を身につけないとだめだと観念したそうです。早速、AutoCadのスタンダードコースを受け10日で覚えて卒業しました。卒業した翌日その彼から電話がありました。今日面接を受けてCADの仕事にありつけたと言う内容のものでした。今度はJwCadを受けに行きたいと言っていました。彼は今まで建設現場で働いていましたが、不景気のせいで職を失いました。一昔前までは力さえあればいい生活をして楽しめたそうですが、もうだめだと行っていました。こういった一つの決断が人の人生を変えると言うことは世の中を見ていて数多く見受けられます。
よもやま話6
最近(2003年9月現在)の生徒の事情が変わりつつあります。一頃はCADオペレーターと言えば20代の女性が多かったのですが、今は30代〜50代の女性が20代を上回ってきています。生徒の話を聞くと「不況なので今のうちに対策を立てる必要から来ました」と言います。確かに仕事はないし、給料は下がるし、ボーナスはもらえないと言う人が増えてきている現在の社会状況です。私もそう言うことを聞くとCADの技能を確実に教えなければと気を引き締める日々を過ごしています。仕事が減れば当然、今何が社会で必要とされているのかを考えると思います。CADは新しい分野です。ワープロと同じように成長するのは間違いないと思います。会社でもパソコンができなければと言うのが基本条件です。高齢者にとっては大変な時代ですが・・・。でも、生活のためならと私どものスクールへ来てくれます。将来が見えない今だからこそ自分に対して蓄える必要をここに来ている生徒は感じているようです。
よもやま話7
CADとは、図面(図形)を描くソフトである。だから思ったような図形を描ければよいのである。今までは鉛筆とコンパスが道具であったが、現在はCADというソフトを使用して描くのである。スクールには初心者のほか自分で本を買って勉強してから来る人がいます。でも勉強した生徒全員が応用的な図形を描けません。頭だけでは覚えられないということがわかります。実務で使えるには、マウスを使用して何度となくツールボタンを応用した図形を描き続けることが早道だということが経験を通してわかっています。AutoCADを理解すれば他のCADは自分ひとりの力で踏破できると信じています。なぜなら、AutoCadはCADの中でも手書きのイメージでは覚えられないCADだからです。私はCADをやろうとする初心者全員にまず言うことは「難しいCADを先に覚えることが先々のためによい。わかりやすいCADを先に覚えると他のCADは理解が難しいから」と必ず話します。
最近実際にあった話ですが、去年私のスクールでJwwCadを覚えて仕事で一年間使っていた生徒が今度は職場が変わったからAutoCADを覚えたいということできました。感想を聞いたところ「JwwCadのほうが、使いやすいしわかりやすい。」といっていました。
現在その生徒に今使っているCADを聞いたところ、「JwwCadを使っています。早く描けるから・・・」と言ってました。これは勉強する順番が違うからだと思っています。色々とCADを使う恐れのある人はAutoCADから勉強するべきだと痛感しています。
よもやま話8
生徒が卒業するときにいつも思うことがあります。一二ヶ月前はCADのことなんか全くの素人がいざ卒業となると"CADについては大丈夫"というような気持ちを抱かせてくれます。スクールとしては本当にうれしい瞬間です。なぜうれしいかというと一人でも多くの人が年齢を問わず社会の中で自分の能力でもって貢献し生活していることが・・・・・・。
私は生徒が自分で得た大切な資金を無駄にしないということを常々もち気を引き締めてます。私は生徒の持っている隠されている能力を伸ばすように一人一人をよく見て授業を展開したい一心で毎日を忙しく働いています。当分の間休みなく無休営業で行こうと思っております。
北海道はまだ2〜3年は不況が続くと思っています。その間仕事が得られない人たちのために初心者・高齢者の方を重点的にパックアップしていくつもりです。そのためにこれからも手頃な料金体制を維持しながら頑張っていきます。
現在(2003/11)、多くの高齢者の方たちが来て学んでいます。それをみて「北海道の経済は大変な状態にあるなぁと」・・・・もっともっと自分も頑張らねばと思う今日この頃です。
よもやま話9
今日は完全マンツーマンとは・完全フリータイムとは何かについてお話したいと思います。完全マンツーマンとは通常の一時的な1対1ではなく最初から最後まで離れることなく1対1で行う授業システムです。
それなら完全フリータイムとは何かを説明します。結論から言うと自分の好きな時間を自由にその都度設定できることです。私のスクールではさらに授業時間の長さも自由だということです。つまり今日は体調が悪いので30分にしますと言うのもOKです。今日は体調が大変よいので3時間しますというのもOKです。
そして最大の利点は急に都合が悪くなって行けなくなりました・・・でも私のスクールでは欠席扱いになりません。またうっかり来るのを忘れても欠席扱いしません。
その上、遅刻した場合も時間をその分延長してトータルの時間は何があっても守ります。
これが実行できるのも生徒主体のスクールであって会社の利益が目的ではないからです。生徒が社会の中で自立した自分の人生を歩んでほしいからです。
私の残された使命は多くの人に人生の荒波に耐えて生きていける助けをすることだと・・・・・少しオーバーですがそう考えています。
だから、覚えの悪い人には余計に何とかしなくてはと力がはいります。できない人のためのスクールと言ってもよいです。
心配はいりませんので安心して私のスクールで学んでください。
よもやま話10
最近(2004年夏)の生徒の入校状況について少し話したいと思います。今までは初心者が圧倒的に多かったですが、年々少しづつ変化が現れてきています。CADを少し知っているという人が入校して学んでいます。
どうしてかと聞いてみると「図形は作図できるが、実際の仕事の図面が書けないとか。自分の知っているCADが社会で通用するか心配だとか。実務のCADを経験したいとか。・・・・・・・・色々です。
まだまだ北海道も経済が・・・・・・仕事の道も険しさが増してきているようです。だから、技能アップ目指して頑張っているようです。
でもここに来た生徒みんなが卒業するときには、はじめに抱いた心配なんか吹っ飛んで、自信に満ちた顔で巣立っていきます。
CADは教え方が悪いと全然違う結果になってしまいます。(CADに限りませんけど・・・)
完全マンツーマンとグループで教えるのとでは、はるかに違います。
でも、個人の自由選択ですから・・・・・。
これからも、実務CAD一本で頑張ります。(CADの試験を受ける方は、卒業してから本を買ってやるほうが金銭的にも時間的にも断然お得ですよ。)※もしわからないところがあれば、時間制サポートもあります。1980円/時間完全マンツーマン体制!
よもやま話11
2005年1月も間もないころ、江別の水道・ガス工事店の社長兼職人のX氏がJwCadを教えてくださいとやってきました。仕事で図面を依頼すると8戸建てのアパートの申請図面で13万円とられるので、もう自分でやるしかないとのことで、すごい意気込みでレッスンを始めることになりました。
そういう気持ちが功を奏したようで、現在(2月3日)はとっくに卒業していますが、申請図面を自分で書いて依頼はしていませんと本日、元気に電話をかけてくれました。
年齢は50歳くらいです。要はやる気だと言わんばかりの情熱でレッスンをしたのを思い出しました。
そのX氏はパソコンも持っていなかったので、スクールで21インチのパソコンセットを格安で提供してやりました。レーザープリンタもほしいと言ったので新品同様のA3対応のを探してやりました。
全部(21インチモニタ・PC本体付属品共・レーザープリンタ)で5万5千円の格安料金だったので喜んでくれました。CADは年齢に関係ないことを、改めて感じるひと時でした。
よもやま話12
最近(2005年初め)の傾向として来る生徒の年齢が、20代はじめの女性の割合が多くなってきている感じがします。
社会状況が若い人にも影響してきているなぁと、きびしさを痛感している今日この頃です。スクールでは、年齢に関係なく誰でも10日で覚えさせることができる実績を常に維持していく自信があるので、多くの人に来て学んでほしいと思っています。
自分も若いころ、あるスクールに通った経験があります。そこでは、ほとんどお金を使っただけのことを覚えることができませんでした。その悔しさが体に染み付いているので、キャドステーションでは、そんなことは絶対にしないぞと自分に言い聞かせながら、時には反省もしつつ頑張っているしだいです。
若い人にとって、レッスン代を支払うことは、大変だと本当に思っています。若い人は給料が安いからです。他にいろいろと買うものがあるから・・・・・。だから、いろいろな面で協力を考えています。
例えば、CADソフトも生徒の古いライセンスをもらって、ソフトを持っていない生徒に与えたり、パソコンのない生徒にはパソコンを講習が終了するまで無料で貸し付けています。
パソコンもほしい方には格安で販売もしています。
この世の中で何が大切かと言ったら、「お互いに助け合うこと」だと認識しているからです。
よもやま話13
いよいよ明日から2005年7月がスタートする。今年は涼しくなると言っていたが、嘘のように暑い日が続いている。今年で当社も創立10周年を迎えることになる。今思えばいろいろなことが山のようにいっぱいあったが、何とか乗り越えてきた。
これから先、社会はどう変化するのか会社にとっても先を見越して行動しないと大変なことになるのは間違いないのだ。CADに関しても信頼されるには古いものにしがみついていては時代遅れになってしまう。新しいものをドンドン取り入れて進歩していかないとこの厳しい世の中を生き延びてはいけないのだ。とにかく生徒に仕事で使えるCADを時代にマッチしたCADを教えなければ不評をかってしまう。創立10周年をバネにさらに土台をしっかりしようと考えています。
現在の生徒の傾向として入校希望の第一は将来の生活に不安があるので、CADを覚えようと言うのが圧倒的に多い。二つのCADを覚える生徒も増えてきている。AutoCadとJwwふたつ習得しても当スクールでは10万円以下という気安さもあるのだろうが・・・とにかく生活の基盤を持ちたいのである。
当スクールでは指導体制が完全マンツーマンである。絶対に習得してほしいからである。昔の学生時代を思い出してもらえばわかることだと思うが、生徒をまとめての授業は覚えられないのである。頭のいい人は別だが、・・。学生時代を思い出して結論を出せば完全マンツーマンの選択しかなかったのである。だから現在のところ卒業生からのクレームはないのである。完全マンツーマンは収益の点からは駄目だが、生徒にとっては最大の利益になるのである。
よもやま話14
2005年9月に、とうとう念願の全道各地からの来校を達成しました。最後の地域は北の稚内から20代の女性でした。当然泊り込みです。二泊三日で完全マスターして帰りました。完全マスターとは仕事の図面を人の手を借りずに自分ひとりで仕上げることができることを意味しています。ただ生徒ばかり増えても覚えないで卒業したら、こちらも罪悪感を感じるばかりでなく会社も潰れてしまいます。広告だって出さしてもらえません。生徒が自分ひとりでCADの操作を行い、生活できることをテーマに日々頑張っています。これからも遠い地区から来てもガッカリさせないように、時代遅れのCADではなく進化しているCADを確実に教えることができるように、こちらも勉強を怠ることなく頑張ります。完全マンツーマンの場合教える側が駄目だったら悲惨です。そんなことにならないように、こちらも努力に努力です。