異種CAD間でのデータ交換をするには

CADのデータは仕事をしていると同じCAD同士なら問題はまったくない。例えば建築業界では中小のゼネコンだとか工務店などの住宅専門会社などではJwCadは当たり前になっている。他のCADでは仕事ができないのが実情だ。AutoCadでやっている人はいないであろう。仮にいたとしても時間のロスは大きいはずだ。
CADが違うとデータのやりとりには変換が伴う。読めないのである。フォーマットが違うからである。
異種CAD間での変換は昔から問題も多く、文字化けだとか完全な変換は望めない。いまだにそうである。
CADはAutoCadかJwCadが主流になってきている。これもデータのやりとりが自由にできないことからきている。本来であればAutoCadとJwCad二つ使いこなせば問題はなくなるのであるが、そう簡単にはいかない。よほどの覚悟がなければ二つのCADを使いこなすことはできない。私の場合は仕事柄覚えているが、そうでない人は無理なのが実情である。
変換フォーマットにはDXFファイルがいまだに多い、最近はSXFなるものもあるが現状はDXFだ。図面だけを閲覧するだけでいいのであればPDFファイルが間違いないだろう。でもCADデータとして使うならだめだ。DXF変換で完全とまではいかないまでも、誤変換を少なくすることは可能である。

※データ変換するソフトもあるが、これは自己責任で使用してほしい。作者はそれに関して一切の責任保証はしていないからである。安くて評判あるのもある、2500円程度でnifty建築フォーラムからダウンロードできるらいしいがあくまでもそれは自己責任で使ってほしい。

DXFファイルに変換するときの注意点を列記してみる

AutoCadデータからJwデータにDXF変換するときの注意点

①DXFファイルはペーパー空間での作図したデータは読み取れない、だからモデル空間でだけで仕上げる必要がある。

②DXFファイルにもバージョンがある、R12形式で変換する必要がある。それ以外の形式では欠落する部分が出てくる。ハッチングだとかマルチテキストがそうである。特殊文字記号は問題ないようである。



JwCadデータからAutoCadデータにDXF変換するときの注意点

①文字バケが一番多いと思う、それは使っていけない文字を使用しているからである。特殊文字・塗り潰し・縦書き文字は絶対に文字バケしてします。これはやめるべきである。画層名にも特殊文字を使用しない。

②縮尺も問題だ。AutoCadには縮尺の概念がないのである、JwCadは各グループで縮尺を変えて作業ができる。まったく違っているのである。DXFファイルの縮尺は0グループの縮尺が適用されるからデータ交換が必要なら、変換する前にレイヤの強制移動をかける必要がある。でもレイヤがひとつになるので問題が大きい。
AutoCadユーザーは変換した縮尺の図面を実寸化するテクニックを身につける必要がある。尺度変更コマンドでできる。

※自分は変換についてはやっていない、なぜならAutoCadもJwCadも使いこなすことができるからである。詳しいことは検証していないので問い合わせがあっても答えられない。変換ソフトがいいとは聞くが、あくまでも自己責任だ。プログラムをインストールすると何が起こるかわからないのがパソコンだ。あまり聞いたことがないプログラムは例え無料であってもインストールすべきではない。

※特殊文字は、通常では入力出来ないけれども図面内でよく利用される文字・記号を入力する手法の事をいいます。
JwCadでよく使う特殊文字を紹介します
m^u3これは上付き文字㎥になります、m^d3は下付き文字になります
○^oあ、□^oAなどは重ね文字の特殊文字になります。
そのほか、/、√、:、-、$、ⅠⅡⅢのようなもの、ギリシャ文字・数学記号も入ります。
半角スペースも文字化けします

やはり変換ソフトがいいのかもしれません。(あくまで自己責任で)